2011年1月16日日曜日

1/16「スナゲリー」

今日は「さよならスナゲリーライブ」に出演しました。

今月いっぱいでお店を閉めてしまうということで残念ですが、
僕はひそかにスナゲリーの箱が好きでした。

なぜなら、スナゲリーのライブは基本的に「生」だからです。

ミュージシャンと「電気」とは、
今や切っても切れない関係にあります。

そもそも、ある種類の楽器は電気がなくては動きませんし、
バンドの音量のバランスを調節するために、
あるいは、ある程度の人数の前や、広い場所で演奏するために、
アンプなどを使って電気的に音を増幅させる必要があるからです。

電気というのも自然の反応の結果であり、あるジャンルの中では、
もちろん、それがなくては出現しない作用も多々あります。

カルロス・サンタナが、
「電気には、人間を目覚めさせる力がある。なぜなら、
意識を失った人間に電気ショックを与えると目覚めるからだ。」
と、深いような単純なような不思議な理論を持ち出していましたが、

僕は最近、生音で演奏をするということが、
とても大切なのではないかと、逆に思い始めていました。

叩く、弾く、吹く、などの直接的な加力の結果によって、
生まれた音は、ある「純粋さ」を持って人の心に浸透するような、
錯覚(?)を感じる瞬間があったからです。

スナゲリーは、ログハウス調の木張りの壁で内装ができていて、
広さの割にきれいな音が響く空間だったと思います。

生演奏であっても、バー営業をしているお店などの場合、
製氷機や冷蔵庫などの音、または外からの雑音が意外に大きく、
うまく音が通らないこともあります。

でもできれば、楽器から出たそのままの音を、
「純粋に」聴き求めてほしい、と思ったりするのです。

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