2011年2月23日水曜日

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さて、また新しい演奏などに向かわなくてはなりませんが、
その前に、北陸での印象的な場面をいくつか…。

■昭和歌謡 みっちー

DNAに新しい仲間が参入しました。三井浩四郎さん。
高齢者施設などでアコーディオン片手に、
昭和初期の歌謡曲をうたっている方です。

「天然」という言葉がそのままぴたりとはまる、
真面目にやっている姿ほど、うっかり笑ってしまうような、
すてきなエンターテイナーでした。

師事した歌の先生が歌謡曲の歌い手だったことから、
30代前半にも関わらず、当時のレコードから流れてくる、
歌謡曲そのままの声をしておられます。

演奏中、いきなり天国から「淡谷のりこ先生」が降りてきて、
アカペラで「別れのブルース」を熱唱し、帰っていきました。
その別れのブルースは、僕の心にしみじみと感動を与えました。


■スピーカーとは何か

まったく酔っ払いとは恐ろしいもので、
時々愚にもつかないことでいつまでも遊んでいるものです。

ツアー3日目、僕ら3人は大分疲労がたまっており、
早めに寝ようと部屋に帰りましたが、

Chujiが「iphone」(携帯のスピーカー)で音楽をかけだし、
それを「鍋」に入れると拡声器などの原理と同じように、
音が増幅されてよく聞こえることを発見したので、
3人の興味に火がついてしまい、

「これはどう?いや、これは?」
などと、そのまま2時間、身の回りにあるもので、
即席スピーカーを作る遊びで盛り上がってしまいました。

音楽ジャンルを変えて、アルミホイルや、紙、プラスチックなど、
色々な材質を色々な形状で試しましたが、

結果、一番バランスよく鳴ったのは「鍋」。
ジャンルを選ぶが、ウォームな音がする「釜めしの空き陶器」。
エレクトロニカに絶大な威力の「試験管」。
意外なコストパフォーマンス「ペットボトルのふた」。

というような、研究結果が出ました。
部屋に「木」の器がなくそれを試せなかったのは残念であります。

皆さんも、携帯で音楽を聴くときには、
身の回りにあるものでスピーカーが作れますよ。是非お試しを。
え?専用のを持ってる?風情がありませんね。


■ギターを鍛える

ギターは言うまでもなく「木」でできています。

まだ丸太の材料のころには、吹きっさらしで雨にあて、
外にそのまま置いておくのだそうです。

すると周りは割れたり、汚くなったりするのですが、
製材するといい材になります。それを「木を鍛える」というそうです。

しかし、ギターになった後もまだ鍛えている人がいる。
と制作家である友人が嘆いていました。

直射日光に当てたり、裸で急に寒い所へ出したり、
酒を飲ませたり、一緒に川で泳いだり、
そうして鍛えるといい音になると信じている人がいるそうです。

それで「壊れちゃった。」と持ってこられても困る。ということです。

うむむ、自分も結構鍛えてたなあ、と反省しました。
酒はさすがに飲ませませんが。

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