2011年2月5日土曜日

太陽の塔

僕は、ずっと太陽が動くと思っていました。
しかしそこには40年もじっと立っている 巨大な塔があるだけでした。

こちらもしばらく、じっと座って眺めたのち、
お別れを言って立ち去りました。

帰り際、何度も振り返ってみましたが、
やはり、何か巨大なものがぴくりとも動かずに立っていました。

公園の出口で、2羽のつがいの鳩が飛び去っていきました。


3日後。

夜中に大阪を出るとき、ちょうど万博公園の脇から高速に乗ったので、
公園のほうを見やると、一瞬、暗闇の中に太陽の塔が見えました。

街明かりに照らされて佇んでいる塔に、
ふっと何か、人格のようなものを感じましたが、

その感慨は、高速道路のスピードとともに消えていきました。

やはり岡本太郎はすばらしい芸術家だったと思います。

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