2011年9月15日木曜日

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最初からステージを中心に、
作られているライブハウスなどとは違い、

ステージのないお店におけるステージの設定、
お客さんがどうすわり、ミュージシャンがどう向き合うか、
というのは非常に大切なことだと思います。

音楽のパフォーマンスならずも、ステージの人間とお客さんは、
ひとつの何か、形無い資源をお互いに呼吸し、共有しています。

こちらの出したものを、あちらが受取り、
あちらが返したものを、こちらが受取る、

そのプロセスが、成り立つかどうかで、
大きく空間の良しあしが決まってくるようです。

そのためには、お互いに気持のいいレイアウトがあると思います。


今日は定例の「伊太利亭」でのライブでした。

いつもは、ステージをお店の一番奥に作っていましたが、
縦に長いお店なので、後ろのほうは外の雑踏などが邪魔して、
ライブに参加しづらい、という意見を聞き、

今日はお店の中央のカウンターを背にして、
横長にお客さんと向き合う形でステージを作ってみました。

結果、音はよく届くようになりました。
お客さんは、雑音に気を取られにくく、
音に包まれていたいという気持ちを満足させることができます。

しかし、こちらとしては、横長のお客さんを見づらく、
どうも集中力が散漫としてしまいました。

お客さんから帰ってくる何かの気持ちを、
うまく受け取ることが出来ないのです。

両方が立つようにうまくすり合わせていく方法はないかと、
これから図面と格闘することになりそうです。


しかし、今回演奏自体は大変好評でした。
もちろん共演の荒井さんの音が良かったから、
ということは否めない事実であります。

うむむ、自分のコンディションの問題を、
レイアウトのせいにしているといえなくもないのです。

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