2012年9月16日日曜日

9/15


酒蔵コンサート第2弾。今回は、静岡市は手越にあります「君盃酒造」さんで行われました。

君盃さんは、江戸時代から続いている老舗、といっても親子2代のご家族だけで経営している、とてもあたたかな酒蔵さんです。

麹を発酵させるタンクが並んでいる空間を会場にし、前半は僕のソロ、後半は荒井さんとまゆちゃんとのトリオで演奏しました。

このタンクが以外にも、音を反響させ、きれいに会場に回してくれるすぐれものだったのです。鉄の板で音を反響させ、残響を得るプレートリバーブというのがありますが、まわりにそれが並んでいるような、不思議な音響空間です。


酒蔵の建物は、今流行りの蔵カフェなどとは違って、人が集まるように設計されているわけではないので、作業場、という感じがどうもコンサートにはそぐわないように思うことがあります。

しかしそこにいいお客さんが集まって、みんなの気持ちが集中してくると、なんとも不思議なことに最適な音楽のための空間のように思えてくるのです。

単なるこぎれいな内装や装飾だけが、音楽のためにいい空間ではないのだなあと教えられました。


今日の3人での演奏は、お互いの音がよく聞こえて、即興性が高まりました。

三者三様のベクトルを持った自分たちが出すべき音はどこにあるのか、最近少しずつその原型が見えてきたような気がしています。

だからこそ、窓を開けて、新しい風を入れていかなくてはなりません。


君盃さんのお庭に、やはり地下水をくみ上げている水道があって、休憩の合間にそこで、顔をばしゃばしゃ洗いました。味も甘くてとてもいい。

この水がいつまでも豊かに続くように祈りました。

2 コメント:

匿名 さんのコメント...

当スタジオに本物の鉄板リバーブ(EMT140)が有ります。他のリバーブと異なり、倍音発生器だと思っています。(巨大なドラを響かせるようなものです)
機会があれば立ち寄りください。
T2 tuboi

丸山研二郎 さんのコメント...

T2 tuboiさん。

コメントありがとうございます。

「倍音発生器」とは、大変興味がありますが、スタジオはどちらにあるのですか?

インフォメーションなど、お手数でなければお教えください。

ありがとうございます。