2013年5月23日木曜日

5/22 北陸ツアー その2


■観光

2日目、夕焼けのオーナーのっぽさんが金沢市内観光に連れて行ってくれました。

前田家の氏寺「妙立寺」、通称「忍者寺」というところに行きました。

これはお殿様がいる時に、どんな敵がやってきても逃げ切ることができるように、迷路のような通路、落とし穴、などあらゆる錯覚や仕掛けが施されたからくり寺です。

案内の、勝手に他の部屋に入ったり、ガイドの指示なく行動しないでください、帰ってこられなくなりますので、というアナウンスには笑いましたが、実際に見てみると、あながち大げさではなさそうです。

一説では、地下通路が金沢城まで続いているとか。

ガイドのお姉さんの説明、導き方が丁寧でユーモアもあり、とても上手だったので、最後にお客さん一同から拍手が。僕達も一応人前に立って何かをしている立場なので、何か一つの芸当を見たような気がして、感心しました。


帰りには、富山県は高岡市にある「瑞龍寺」というお寺によりました。

これも前田家。加賀百万石といいますが、前田家というのはやはりすごい大名だったようです。

これはとても、凛として荘厳な場所でした。特別な法要と重なったようで、神楽の奉納があり、僕たちは入れませんでしたが、神さびたような笛と太鼓の音が不思議に響いていました。

なぜか、モンゴルで訪ねたエルデニゾーというお寺を思い出しました。


■自分の演奏

演奏中、ふと新しい気持ちになりました。特に最後の日のライブでは、その場で曲の間奏を改造したりして、それがうまくいったように思います。

今までよりも、音を押しだす力が付いてきて、長い演奏に耐えられるようになった分、自分の曲や、レパートリーに対して、もう一度考え直したい気持ちも強くなってきました。

最後の日、僕の演奏に反応してくれたのか、デ・オッシのふたりも何か強いメッセージをステージ上からくれたような気がして、ちょっとほろっとしてしまった。

一見不思議だけれど、とても緻密なアレンジを施したり、繊細な言葉を使ったりするデ・オッシの音楽に、いろいろな面で教えられることが多かった3日間でした。



それに石川県には、自分の音楽を気に入って、待っていてくれる人がいるんだなあ、と改めて実感しました。

いつまでも繋がっていたい場所の一つです。


尻つぼみになりましたが、そうだな…、今までのツアーに比べて、共演のミュージシャンとの関係にしても、お客さんとの関係にしても、何かより強く「あつい」気持ちになった今回の演奏旅行でした。

改めて、ライブに来て下さった方、関わってくださった皆様、ありがとうございました。

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