2013年10月30日水曜日

10/30 ライブのお知らせ

10/29に誕生日を迎え、31歳になりました。

お祝いを下さった皆さま、ありがとうございます。

31かあ。

別に若いとも歳をとったともいいませんが、何だか不思議なもんだなと思います。


さて、明日10/31には、アーティスト・ロフト「ボタニカ」にてライブをさせて頂きます。

マンションを一棟改造し、その部屋部屋をアトリエや事務所として作家さんに貸し出している、静岡ではとても珍しい、すばらしい場所です。

アート全般、いろいろなところで演奏が出来たらいいなと思うのですが、なかなか音楽と美術を接点させるのは難しいですね。

今回はコラボレーションではなく純粋にライブのみです。

ぜひぜひ足をお運びください。


■10月31日(木)
静岡研屋町「Botanica(ボタニカ)」
19:30~ ¥1000

出演 石田チビオヤジ、クロキユウタ、丸山研二郎

Botanica
http://www.kinza-botanica.com/index.html

2013年10月29日火曜日

10/27 矯正展


静岡刑務所の施設の前庭で行われた、「矯正展」というものに演奏に行ってきました。

矯正展というのは本来は、刑務所や少年院、鑑別所などの矯正施設の活動紹介や、受刑者の作った製品の販売をするものです。

静岡刑務所では、今回からTV局が主催でライブイベントがあり、たくさんの出店をだして、地元アイドルグループやコナン君との握手会がある、賑やかなお祭りにしたのだそうです。

刑務所の中を見学できる企画もあり、お客さんが長い列を作っていました。

受刑者の食べている食事が「監獄飯」という名前で振る舞われ、着ぐるみの名探偵コナン君は、「コナン君は捕まえる犯人が怖いと思ったことはあるかな?」という質問に「怖くないよ。」と答えていました。

受刑者の人たちは、イベントを見学することは出来ないようでした。

どのように楽しんだらいいかわからなかったので、僕は「すのこ(140円)」を買って帰りました。

売り上げの一部は、犯罪被害者支援団体の活動に使用されるということです。


受刑者の作った、工芸品、日用品、家具などはどれも素晴らしい出来でした。

もともと、職人をしていたような人もいるでしょう。

きれいな半月盆(1400円・安い)が欲しくてたまらなかったのですが、どうも家にそぐわないので買うのを断念しました。

2013年10月27日日曜日

10/25 銀の演奏会

台風の夜にぶつかってしまったので、いつもより静かでしたが、今回の「銀の演奏会」は実力派がそろったいい夜でした。

来て下さった皆様、ありがとうございました。


■おざわりおさん

珍しく歌のない曲を演奏してくれました。僕の好きなスペイン民謡「鳥の歌」と、バルトークの何やらという曲でした。

彼女はいつも演奏する時、気持ちよさそうに空中の何かを見つめています。

何が見えているんだろうと、覗いてみたくなります。


■ナカムラタツキさん

最近彼は、見る度に少しずつ変わっている。しゃべり方や歌の謡い方や、ギターの弾き方が変わり、しかも良くなっています。

その少しずつ、というところがタツキくんらしいと思います。今度ゆっくり一緒に飲みにでも行きたいものです。


■渡辺真由子さん

いつも一緒に演奏しているまゆちゃん。UHUでのソロは初めてでした。

昔からそうだったけれど、彼女のピアノの音は何故か胸に深く響きます。ビバルディの「冬」のメロディとアレンジ、ほんとにきれいでよかったです。

まゆちゃんは僕が静岡に来て一番最初に出会ったミュージシャンの1人。最初に彼女のようなミュージシャンに出会えてホントに良かったと思いました。



「空の灯音楽隊」という名前で、グループを作りたいと思っています。

曲はそろっています。

メンバーにも少しずつ声をかけ始めていますが、なかなか一歩踏み出せずにいるのです。

もうちょっと、条件がそろうまでもう少しの辛抱かもしれません。


El cant dels ocells(鳥の歌) - Pau Casals
http://www.youtube.com/watch?v=COR3lMXKAfg

2013年10月25日金曜日

10/24 江戸の灯

先日、東京に住む伯父が亡くなったので、葬式に行ってきました。

正確には伯父ではなく父のいとこなのですが、近しい親戚のように仲良くしていましたので敢えて伯父と呼びたい人です。

伯父はかつて東京大空襲を生き延びて、人形の兜などの金物細工の職人をしながら浅草に暮らし、亡くなるまで戦争の「語り部」もしていました。

いつも親戚が集まると、東京弁の快活な語り口で話が始まるのです。

生々しい戦争の話、古き良き東京の話、それを横で聞いているのが僕は好きでした。

戦時中、うっかり宮様に話しかけようとして怒られた話(庶民は直接口を聞いてはいけなかった)とか、進駐軍の兵隊さんを偽物の銃で脅そうとした話とか、東京大空襲で九死に一生を得た話とか、いろいろな話が思い出されます。

ちゃきちゃきしてはらわたのない、まがいもない最後の江戸っ子。

その死に顔はとてもほっとしたような、やさしい顔でありました。

夜、隅田川を横目に見ながら渋滞の首都高をずーっと抜けて帰ると、何だか最後の江戸の灯が消えたような気がしました。


江戸っ子は皐月の鯉の吹き流し 口先ばかりではらわたはなし

でも伯父は人の悪口も言わない人でありました。

2013年10月23日水曜日

10/23 ライブのお知らせ

今日は昼間は仕事でありましたが、夜は久しぶりになんにも予定がなくて、ゆっくりしました。


台風がふたつ来ています。

古くは、台風のことを「野分(のわき)」と言ったそうです。

今僕たちはお天気図を見慣れているので、台風は渦を巻いているものというイメージを持っていますが、昔の人は、草原をがしゃがしゃ分けながら突っ込んでくる風そのものの感じで呼んでいたのでしょう。

前の台風の被害は深刻そうです。

今回はなるべく無事に往ってくれることを願います。


明日明後日はライブです。


■10月24日(木)      
静岡伝馬町「マキタさんとミッちゃんトコ」
20:00~ 3ステージ ¥1000(飲食別)
出演 丸山研二郎

マキタさんとミッちゃんトコ
http://rock-cafe.biz/

■10月25日(金)      
静岡七間町「LIVEHOUSE UHU」
七間町夜の森 銀の演奏会
open 18:00  start 19:00 前売¥2000 当日¥2300
出演 おざわりお、ナカムラタツキ、渡辺真由子、丸山研二郎

LIVEHOUSE UHU
http://livehouse-uhu.com/


ぜひ遊びに…、と言いたいところですが、安全に来られる方だけいらしてください。

2013年10月20日日曜日

10/20 4つの話

最近のこと。

小分けにすると書きやすい。うーむ。


■PeeKabooさん

12月12日(木)に静岡駅南にある絵本のお店「peekaboo!(ぴぃかぶぅ)」さんでライブをすることになりました。

先日、打合せに伺うと、木作りでとても気持ちのいい店内でした。

当然ながら絵本がたくさん並んでいます。自分の音や言葉がとても合うような気がして嬉しくなりました。また詳細が決まったら報告させて頂きます。


■リミックス

自主制作した音源「しらさぎの歌」をミックスし直してみました。

以前は使いこなせていなかったソフトも、何でもいろいろ調べてやっているうちに上手くなるもので、少し手を足し引きしたら俄然音がよくなりました。

不思議な事ですが、自分の音にはやはり癒されたり、元気づけられたりします。

自分が気持ちいいと思える音をまず作れば、そんなに悪いものは出来ないと誰かに教わったことがあります。自画自賛との紙一重ですね。


■凪

とても素敵なバンド「凪」に参加し、静岡刑務所にて演奏をすることになりました。

一同、刑務所の慰問演奏なのかと思い、心して練習していたら、刑務所の中庭で行われるテレビ局主催のイベントなのだとか。

…?これは、一体どんなイベントなのだろう。

ふたを開けるまでどうなるかわからないのでした。もちろん場所によって手を抜いたりするバンドではありませんが。


■夫婦

法事の席などで、ふと気がついた事。

ある一定の年齢以上のご夫婦は、何故か必ずと言っていいほど離れて座っています。

来るのは一緒なのに、本堂や会食の場などに入っていくと、離れた席に座るのです。かといって全く仲が悪いわけではなく、とってもいいご夫婦だったります。

隣に座ればいいのに、と思うのですが、照れくさいのでしょうか。

いろいろな形の夫婦円満の秘訣があるものだと思います。

2013年10月16日水曜日

10/15 やまぼうし15周年

先日、「cafe&galleryやまぼうし」が開店15周年を迎えました。

僕が人生で初めて外の世界に出て、人前で演奏した場所です。

大学1年生の時に、そのステージに誘って頂かなければ、僕はきっと一般のお客さんの前で演奏するという道は選ばなかったんじゃないかな。

その選択がよかったかどうかは別として。


それから10余年。

僕はそこから飛び出して、いろいろな舞台を踏み、すこーしだけ、その時よりはましなライブができるようになったような気がします。

思い返してみると最初のステージは、脚はがくがく震えるし、のぼせてあぶら汗は出るし、言葉も支離滅裂になるし、それはまあ恥ずかしいものでした。

でも、勇気を振り絞ったその第一歩がなければ、やはりなーんにもできないまま終わってしまったのでしょう。

そうか、あの時はやまぼうしだってまだお店を始めて2~3年だったんだなと思うと、とても感慨深いです。


これからも、もっともっといいお付き合いになっていけばいいなと思います。

もちろんステージのことだけではなく、いろいろなつながりや真心を下さったことに感謝しています。

ありがとう、やまぼうし。

2013年10月14日月曜日

10/14 黒板


妻が黒板を作ってくれました。

いろいろ「やらなくてはいけない事」などを書き込むのに、今までホワイトボードを使っていましたが、やはり黒板です。

黒板に勝るものはありません。


新しいCDができ、気分が一新しました。

ダンスや、朗読の公演のために書き下ろした曲などをまとめて一つのCD作品にしたいと思い、明後日から打ち合わせに入ります。

もう一つ、新しい活動を企画しつつありますが、そちらの方はまた改めてゆっくりと。

今年はもう少し頑張るぞ。

2013年10月10日木曜日

10/10 完成


新しいCD「WHITE-COBALT-ORANGE」が完成しました!

13曲入りインスト・アルバムです。

1 whiteⅠ ある夜
2 whiteⅡ 小さな動物の輪
3 whiteⅢ 観測
4 whiteⅣ 突風
5 whiteⅤ 行雲
6 cobaltⅠ 蝶の踊り
7 cobaltⅡ 虚空行進
8 cobaltⅢ 透過
9 cobaltⅣ 空中の見えざる鳥
10 cobaltⅤ 水の踊り
11 orangeⅠ 波紋
12 orangeⅡ 灯火
13 orangeⅢ 波立つ水の静まる頃に

渡辺真由子 keyboard (8)
長谷川孝二 sax,ocarina (12)
丸山研二郎 guitar,voice


デモ音源を聴いてくれた何人かの人が、今までのアルバムの中でもっとも丸研らしいと言ってくれました。

確かに、新しい音に挑戦したというよりは、今まで忘れていた曲たちをしっかりとまとめてみた、という思いなので、自分としては、そう言われてみればそうかも知れないね、というようなところです。

少し内観的に聴こえると思いますが、個人的には意味深い作品です。

ぜひお聴きになってください。


しばらくはライブ会場での手売りのみですが、そのうちインターネットでも購入できるようにしたいと思います。

2013年10月9日水曜日

10/9 帳面

僕はマンスリーの予定帳を使っています。

月全体を把握したいからです。

しかし予定が立て込んでくると、マンスリーでは欄が小さいので帳面がぐちゃぐちゃになってしまいます。

それがどうも、忙しい忙しいと気持ちまで急き込んでくる原因の一つになっているのではないかと気が付きました。

なので新しい予定帳を買って、その一日の欄を鉛筆の線で、午前、午後、夜、と三つに分け、きちんと時間ごとに細かーい字で予定を書き込むことにしたのです。

そうしたら空いている時間、使える時間が見えてきて、俄然気持ちが楽になりました。

今まではそういう余暇も、急にぽかっと空いていることに気付いたりして、計画性なく無駄に過ごしたりしてしまっていたのです。


一日の時間軸で書き込めるようになっている物もありますが、そういう予定帳では同じ月でもページが別れてしまうので嫌です。

中身がさっぱりしていないと、どうも余分な情報が自分を焦らせるようなのです。


そんなことを考えながら、雑貨屋さんで優柔不断に予定帳を選んでいると、若いカップルが「予定帳?使わないよね~。」と言いながら通り過ぎて行きました。

く、くそぅ、暇人め。

2013年10月7日月曜日

10/7 ブタ基金

欲しかったCDを買いました。

うれしいな。

うちに豚さんの貯金箱があって、そこにお金が貯まったら1本CDなりレコードなりを買うことにしています。

がんばって働いたお金を豚さんにやるのです。またはお釣りのあまりなどをおすそ分けします。


最近、南アフリカのピアニスト「ダラー・ブランド(アブドゥラ・イブラヒム)」が好きであります。

かっこ内はムスリム名ですね。

何かピアノの音が心に効きます。


Abdullah Ibrahim & Ekaya - The Mountain / Nisa / Mississippi
http://www.youtube.com/watch?v=5P2N8-u3zmA

10/6 空洞

北海道にユンニという町があるそうです。

そして大切な音楽仲間の作った「ユンニ」という曲があります。

そこに最近別なる人が、詞をつけました。


 紅きらめき 川を彩り
 命を還して 命育む

 畑の畝 影を伸ばし
 梢を子供の声かけ昇る


「海の記憶」という曲があります。

これ以上に想いのこもった曲を僕は知りません。


 ひとたび生まれ落ちて 二度死ぬ鳥の羽を
 遠い空の彼方に 探してはみたけれど

 帰らぬ思いだけが 潮風に追い越され
 ひらひらと舞いながら 運ばれて行っただけ


静岡には本当に素晴らしいミュージシャンがたくさん住んでいる。

もちろん静岡にだけではないけれど。

それは、売れるとか売れないとか、誰に指図されたから作ったとか、そういうことではなく、人間の想いとして心から尊いものだと思います。


TVに作曲家が出ていて、この曲は一日で作ったとか、何人かのアイデアをつなげて適当に作ったとか、何々っぽい雰囲気で作ってくれと頼まれたとか、いろいろなことを誇らしげに話していました。

曲が一日で電撃のようにできる時もあるし、何人かで協力して作る時もあるし、人に頼まれて作る時もあります。

ところが、何かが違うような気がしたのでした。


音楽をいい加減に扱うと、その音楽によってどんどん教養や道徳、情緒を感じる心は下がり、文化は滅ぼされてしまいます。

巨木をむしばむ洞(うろ)のように内側から朽ちてゆくのです。

2013年10月5日土曜日

10/5 鬼子母の愛、再演

俳優「関根淳子」さんとともに、先日市内のお寺さんの法要で公演した「鬼子母の愛(岡本かの子)」を再演しました。

これは仏教説話「鬼子母神」を、岡本太郎のお母さんである小説家、岡本かの子が独自の文章で書いたものです。

子供のころ童話で読んだような鬼子母神の話とは少し違い、より精神描写が深く、一つの文学作品としての色合いが前面に出ている内容です。

息子である岡本太郎との関係などの話を横から聞いて知っていたりすると、その文章の動機のようなものが垣間見えて、余計に興味深く読めます。


今回は、前回のご縁からつながって、同じ曹洞宗の別の寺院での法要に呼んでいただきました。

前回は式次第の都合で15分程にまとめた演目でしたが、今回は時間がゆったりとあったので、30分のフルバージョンで演ることができました。

ただの朗読から一歩発展した「動読」という、身体表現を織り交ぜた朗読劇。そこに僕がギターの演奏や、効果音をつけました。

最近では、久々に純粋に気持ち良く演奏できたような気がします。


ご住職のちょっとしたお話の中で、道元禅師の「眼横鼻直(がんのうびちょく)」という言葉が印象に残りました。

道元禅師が中国での長い修業を終え、悟ったことの中の一つ、「目は横向きに、鼻は縦についている。」という至極当たり前ですが、とても禅らしい言葉。

禅師が、中国からお経も何も持たずに帰って来たので(空手帰郷)、それなら何かを教えて下さるだろうと期待している弟子たちの前で語った一言です。

さぞ、面白い一幕であったと思います。

当たり前のことを当たり前に受け入れる。それは転じて、中国に渡ろうとも、今ここにいようとも、目の前に起こっていることを、ひとつひとつ丁寧にこなしていくことで、どんな場所であっても、「同じ」修行ができるんだよ、ということだそうです。

悟りというものは、必ずしも非日常を求める心の中にあるのではないのだ、というお話でした。


今以上、より以上と、どんどん登って行きたくなるのが、ある意味ミュージシャンの性であります。

知識としては知っていても、なかなか実践するのは難しい、禅の境地ですね。


今日はいささか、難しい文章ですみません。

僕が言ったんじゃありません。聴いて来た話ですからね。

2013年10月4日金曜日

10/4 そは真なりや

僕が働いている福祉施設のデイサービスでは、BGMに時々ジャズがかかっています。

この間は、誰の趣味だか知りませんが、リー・モーガンの「サイド・ワインダー」がかかっていました。

ジャズロックというかなりアップなやつです。

ふと気がつくと、あるおばあちゃんがサイド・ワインダーのテーマのメロディを口ずさんでいるではありませんか。

長いこといて、何度も聴いていらっしゃるので覚えてしまったのでしょうが、何というハイカラおばあちゃん、と驚きました。

と、同時に習慣は恐ろしいものだと思いました。

口ずさんでいるという事は、覚えてしまっただけでなく、ある程度「好き」になっているという事ですね。

僕達の好き好みも、少なからずそうやって培われているもの。

子供のころから、つまらないTV番組や、うすっぺらな音楽ばっかり嗜んでいると、自分の価値観まで知らない人に作り上げられてしまいそうです。

ではその「つまらない」という感覚は誰によって作り上げられたのだろうと考えると、ほんとにもう何を頼りに生きていったらいいのかわからなくなってしまうのでありました。

そういう習慣はいい方に持っていきたいですね。

サイド・ワインダーはいいですよ。いいと思います。

ん?

あれ?サイド・ワインダーじゃなくてハービー・ハンコック「ウォーター・メロンマン」だったかな?


Herbie Hancock - Watermelon Man
http://www.youtube.com/watch?v=4z8Rt4nvd-I

2013年10月1日火曜日

10/1 バースデー!記録映像

10月になりました。

僕は、10月になる瞬間というものが何故か好きです。

何かさわやかな感じがします。


先日行ったダンス公演「バースデー!」の模様を、出演者の方がYOUTUBEに上げてくださっているので、紹介してみたいと思います。

沢山のシーン別になっていたので、僕が参加しているシーンから3つを選ばせて頂きました。

HPの方の「■活動・動画」ページにもすでにUPしてありますのでいつでもご覧になれます。

2013.9.1 SCDP(静岡コミュニティダンスプロジェクト)公演「バースデー!!」より
1.「てのひら」 ダンス 小林レーコ 他 /音楽 丸山研二郎
2.「愛の歌」 ダンス あきらさん 他 / 音楽 丸山研二郎(曲:天使の歌)
3.「オキテダンス」 ダンス SCDP / 音楽 原口朋丈 篠笛・パーカッション 丸山研二郎 ギター・口笛・声

9/28 ソケリッサ!


ホームレスと呼ばれる人たちのダンスグループがあると言ったらどのように思うでしょうか。

面白い、と思うか、社会福祉として称賛するか、逆に何か腑に落ちないものを感じるか、それだけでいろいろな感想を持ってしまいます。

僕は初めて公演を見て、とてもいいグループだと思いました。それは二義的な意味はさておいて、純粋に表現する人たちだったからです。

そのグループ名は「ソケリッサ!」といいます。これは「それいけ!」というような意味の造語だそうです。

まとめているのは、再三このブログにも登場しています、静岡でダンスワークショップを一緒に行っているダンサー「アオキ裕キ」さん。

今回その公演は、知る人ぞ知る舞踏家の名前を冠した「大野一雄フェスティバル」の中での一演目として行われました。


最初のダンサーが、ソロで登場しました。

うまく言えないけれど、つまりその方もそういう方で、ダンスというものの経験があるのかないのかは知りませんが、何か不思議な表現力を持って迫ってきます。

アオキさんを含め4人のダンサーが登場し、それぞれのソロのような部分もあり、全員での表現もあり、累々として目の離せない作品でありました。

音楽家が1人、女性コントラバス奏者の演奏を要所要所に入れ、演目は進んで行きました。これは自分の心の奥底にも流れていたような何故か懐かしいメロディでした。

初めて舞台上で観たアオキさんのダンスは素晴らしかった。

観ていると、急にスピーカーから僕の曲が流れてきました。知らされていなかったのでびっくりしましたが、自分の音に合わせて皆さんが踊ってくれた、と思うと、ありがたい気持ちでいっぱいになりました。


このグループは、福祉だとか社会復帰などという目的が主ではなく、純粋にリーダーであるアオキさんの芸術に対する興味からスタートしているということ。

そのように書いてしまうと、非常に誤解を受けやすいかも知れません。

しかし、彼の言う「アーティストという職業は存在しない」という言葉に僕は共感できます。どんな立場の人でもそれぞれの得意な事や、つちかった経験をもとに優れた表現者になることができます。

それが本来のアートであるべきだと思います。

ところがホームレスのおじさん達は、公演直前に急にいなくなってしまったりもするので、いろいろと大変な事もあるそうです。実際にこの活動が好機となって家を持った人もいるそうですが、やはり外の方がいいと言って外で寝ている人もいるのだとか。

僕たちの価値観では測れないもの、それがアートに転化するところに凄みがあるのかも知れません。


以下は別の公演の模様です。

新人Hソケリッサ! 『新世界ワルツ』 at 井の頭公園 ダイジェスト
http://www.youtube.com/watch?v=A0mekqUaryo