2014年2月25日火曜日

2/25 散歩


うちの裏から山の茶畑に続く林道がずっと好きでしたが、なかなか最近は時間がなくて足が向きませんでした。

久しぶりに時間ができたので、ちょっと散歩に出てみました。

幾つかの、考えが頭の中をめぐっていきました。

竹林の竹が生え過ぎて、風が吹くたび自分たちの体がぶつかって、がちゃがちゃ言っていました。

まるで僕たちともよく似ていると思いました。


さて、今月の最終日28日は「銀の演奏会」です。

メンバーは、オカリナ奏者長谷川さんと僕のデュオ「So What」と、いつも仲良くさせてもらっている女性弾き語り「ノーザンスター」さん。

そして僕のソロというラインナップです。

ノーザンスターとも一緒に何曲か演奏するので、僕は出ずっぱりになりそうで、いささか出しゃばりに思われるかも知れませんが、今回は偶然そうなったので許してください。

きっといい時間になると思いますので、ぜひ遊びにいらしてください。



■2月28日(金)      
静岡七間町「LIVEHOUSE UHU」

open 18:00
start 19:00

前売¥2000 当日¥2300

出演
So What(オカリナ + ギター・デュオ)
ノーザンスター(女性ギター弾き語り)
丸山研二郎

UHU
http://livehouse-uhu.com/

2014年2月22日土曜日

2/22 不易流行

大学時代の恩師である彫刻家、登坂秀雄先生が教授を退任されるので、その最終講義を聴きに行ってきました。

僕もいっちょ前に、自分たちの過ごしてきた月日は何だっただろう、なんて考えるような歳になってしまったのか、不覚にもその講義を聴いて涙してしまいました。

残る側の先生もあいさつの時、涙で声を詰まらせていたので、それに比べれば僕の感慨など小さなものだったでしょう。

東京の下町生まれで、鋭さと、やさしさを併せ持った、本当にみんなから慕われている先生でした。


考えてみれば、大学を卒業してちょうど10年経つのです。

卒業以来の友人や、先輩、後輩もたくさん来ていて嬉しかったのですが、先生も含めて、10年ぶりに会ったのに、まるで何ヶ月か会っていないだけのような気がしました。

それは、何事も斜に構えて情熱を注げなかったように思っていた学生時代が、自分にとって本当に意味のある大切な時間だったのだと改めて感じさせてくれました。

他の先生方も長い時間が経ったにもかかわらず、僕の学生時代のことをよく覚えていてくれて、あたたかく見守られていたのに自分は子供だったなと、恥ずかしくなりました。

どうも僕はそういう時間の後にはナーバスになってしまうのでいけません。


先生の最後のことば。

「不易流行(古いものを守り、新しいものも取り入れてゆくこと)」

「何事も、まわりに流されず自己を通して表現し、絆を大切に」

「万物悉く仏性あり(道元禅師)」

何て月並な言葉だろうと思いました。本当に素晴らしい言葉です。


先生は、これからは作家一筋で活動していくそうです。

静岡市内にも、登坂先生の作品が幾つかあります。

ひとつは静岡のNHKの前、もう一つは清水のさつき通りの分離帯の公園の中、他にもいくつかあります。

ぜひ探してみてください。

2/21 尊大な羞恥心


夜、外に出てふと街灯に照らされた桜の木をみると、もう固い蕾が付いていました。

陳腐な表現ですが、華やかな時に向かって僕たちの知らない間に育てているのでしょう。


ミュージシャン「ナカムラタツキ」くんが、ラジオ「K-mix」のオーディションの決勝にのこり、その紹介のラジオ番組で流す音源を録りたいというので、協力しました。

「虎叫ぶ」という曲。

中島敦の小説「山月記」が下地になっているとても面白い歌です。

楽曲としてはそれだけでも嬉しすぎる内容なのですが…、一日練習し、仮で録ったデモをわたすと、それを聴いて彼は寝る間も惜しんで曲の解釈について考えてきたらしく、たった数日で格段によいアレンジに仕上がりました。

僕はエレキギターでリードを弾きました。

オーディションもいいけれど、タツキくんの音楽には、彼にしか出来ない活躍の場がきっとあるような気がしました。


どこかで誰かが言ったようなメッセージが繰り返される流行り歌だけじゃなくて、もっと深くて面白いものが沢山ある音楽業界であってほしいと思います。

2014年2月19日水曜日

2/18 壁の詩

ちらっと見ると何か心にくるもの。

うちの壁にうちの奥さんが貼った彫刻家「ブランクーシ」の言葉。


 「芸術家であることをわすれるな
 
 くじけるな 恐れるな
 
 汝にはそれが出来る
 
 神のように創造し
 
 王のように命令し
 
 奴隷のように働け」


細かい言葉の使い方にまですべて共感するつもりはありませんが、大切な心構えのような気がします。

自分は常にくじけそうです。

 
先日ふとカレンダーを見たら、

「自分の価値は他人が決める 自慢しても評価は上がらない」

と書いてありました。

ぐむむ、と思いました。


職場のトイレに、

「あなたがいてくれて ありがとふ」

というポストカードが貼ってありました。

「ありがたう」だろっ!


今日の一曲。

Simon & Garfunkel - A Poem On the Underground Wall(地下鉄の壁の詩)
http://www.youtube.com/watch?v=aEEQWPfjv1U

2014年2月16日日曜日

2/16 つばさ静岡


自分にとってはほぼ1年に一回。

重症心身障害児・者施設「つばさ静岡」にてライブをさせて頂きました。

だんだんと皆さんとも顔なじみになり、毎回いい時間になっています。

メンバーは久しぶりの3人。

ピアノのまゆちゃんと、ハンマーダルシマーの荒井さん。荒井さんは今回ベースも担当し、何故かベースをノリノリで弾いていて、僕もあおられてアップアップしてしまいました。


いつもこの場所で演奏できることを本当に誇らしく思います。

ところがしばしの別れもあり、いつもよくして下さっていた事務長さんがこの春から名古屋に行ってしまわれるとのこと。

同じく、家族の会のドン・小林さんも会長を後進に譲ることになったそうで、何だかつながりが薄くなってしまわなければいいな、とちょっと心配もしているのであります。

もちろん大切なご縁がなくなるわけではありません。

また新しい出会いが待っていると思います。


今日のセットリスト

北風小僧の寒太郎
早春賦
北街道の唄
アヴェ・マリア
愛のあいさつ
たまゆら
星空
グリーン・スリーブス

春よ来い
ありがとう


早春賦の「賦」というのはどういう意味だろうと思っていました。

調べてみると、もちろん詩や歌という意味はあるのですが、その中でも数え唄や、韻を踏んだ詩のことをいうのだそうです。


 春と聞かねば 知らでありしを
 
 聞けば急かるる 胸の思いを
 
 いかにせよとの この頃か
 
 いかにせよとの この頃か

2/13、14 2つの場所に…


今日は冷たい雨の降る朝でした。

ところが雨の日のほうが、なぜか不思議と起きやすいのです。

僕だけでしょうか。

どこか特別で優しい部分というのも雨にはあるようです。


リビング静岡「ギターと朗読の夕べ」は、とてもいい会になりました。

人の言葉、というのはやはりすばらしい。

「詩を読む」というと何か堅苦しい文化のようにも思えますが、人類の歴史の中で「詩」にまつわる歴史は非常に長い。

言葉に対する、敏感さ、慎重さ、また豪快さは今よりも昔のほうがずっとずっと深かったのではないかと思います。

意味を汲み取る力、音に反応する感性も、ある意味では昔の人のほうが高かったかもしれません。

一昨年モンゴルに旅行に行ったとき、日蒙交流の場所でモンゴル人のおじさんが自分の作った詩を朗読していました。 その詩が良いか悪いかは知りませんが、言葉の世界に耽り、遊び、酔う感覚というのは自分ももっと深く感じたい喜びだと思うのです。

そんなしみじみと言葉を噛みしめる時間をこれからも企画して行きたいものです。

共演の「なごみ咲」さんとは、また6月頃に同じく朗読と音楽の会を企画する約束をしました。


翌日、久しぶりに心のふるさと「Coffee&Galleryやまぼうし」にてライブをしました。

やまぼうしには、僕が始めてライブをさせていただいた10年以上前から何か変わらぬ雰囲気があります。

それは、どうやら包み込むようなやさしさなのです。

共演した「杉本あきら」さんの歌は本当に素晴らしかった。


今日の1、2曲。

イルカ / 風にのせて
http://www.youtube.com/watch?v=pUOng4iOm2c

If / Bread
http://www.youtube.com/watch?v=5a_4fBH_7dk

2014年2月13日木曜日

2/12 他芸

明日の朗読会では、僕も台詞を読むことになりました。

バーで女性を口説こうとする少々頼りない男性の役です。

そんな経験したことないもんな~、と一応こういう場では言っておきましょう。


何気なくTVなどを見ていると、ドラマやコマーシャルや、映画などをやっています。

みんな演技なのです。

あるセリフに、さもそこで事実が起こっているように感情がこもり、なおかつそれが自然に聞こえる。

役者さんは本当に大変なことをやっているんだなと思いました。


我々ミュージシャンも、ある意味では舞台の上で演技をしています。

考えてみると音楽の演奏に関しては、感情を込めることより、自然に振る舞っていくことの方が難しいような気がします。

舞台の上では緊張して、どうしても体が硬くなります。

剛の力はわりとたやすく出せるのですが、柔を表現することがなかなか難しいのです。

朗読でも、無理に感情を込めようとすると、何だかわざとらしい読み方になるだけで、かえって素人臭くなって臨場感が出ません。


芸の世界では、「他芸を学べ」というようなことをよく言います。

きっといろいろな経験が自分の生活と繋がっていって、思いもよらぬところで役立ったりするのでしょう。

2014年2月10日月曜日

2/9 今日も昨日もゆきの空


静岡だけは雪が降らなかったらしい(朝はみぞれになっていましたが)全国的な大雪の日。

青田ケンイチ「BACK HOME」レコ発ライブに出演しました。

僕は普段、ガットギターを持って「ししおどし」みたいな音楽をやっていますが、久しぶりにエフェクターを並べてロックなギターを弾きました。

ワウワウのチャカポコとか。

何だそれは。


本当にあたたかく、根強いお客さん達に見守られながらライブは進行しました。

素敵な時間でした。


一夜明け、僕は何だか余韻に浸る暇もなく、今朝からまた新しい演奏に向き合ってきました。

今週は朗読のイベントもあり、ひさしぶりのやまぼうしライブも控えています。

どうも最近はろくな報告もできす、次の演奏の告知ばかりしていることを、何となく申し訳なく思っています。

でも、ふと今まで捉えられなかった何かが、手の中に入りそうな気がした今日この頃でありました。

これからもがんばっていいライブをお届けしたいと思います。


■2月13日(木)      
静岡伝馬町「リビングカルチャーセンター」
~バレンタインに贈る~ギターと朗読の夕べ

19:00~20:30
受講料 1680円
場所:第2教室

出演
なごみ咲(朗読)
丸山研二郎(ギター・歌)

第一部
音楽/丸山研二郎 ~自然の力~

第二部
朗読と音楽/なごみ咲・丸山研二郎 ~心温まる恋の話~

詳しいお申込み方法・お問い合わせは、

リビングカルチャーセンター
静岡市葵区伝馬町16-8
TEL 054-205-4111
http://www.s-liv.com/


■2月14日(金)      
静岡辰起町「coffee&galleryやまぼうし」
19:30~21:30
ワンドリンク付き ¥500

出演
丸山研二郎 19:30~
杉本あきら 20:15~

やまぼうし
静岡市葵区辰起町8-17
http://yamaboushi.nobody.jp/index.html

2014年2月7日金曜日

2/6 BACK HOME


明後日は青田ケンイチの新しいアルバム「BACK HOME」の発売記念ライブです。

僕は、バンドのサポートでリードギターとして参加することになっています。


それで久しぶりにオーバードライブを歪ませて、ばりばりエレキギターを弾いています。

普段わりとややこしい枠組みの音楽ばかりやっているので、とても気持ちがいいのです。


ところが、シンプルだから簡単だというわけでは決してありません。

より、慎重にキメどころを守っていかなくてはならないのです。

ライブにはどうやら80人超のお客さんが待っているようです。

いい音が出せますように。

2014年2月6日木曜日

2/5 版画


銅版画の講座でギターを弾いた時、お客さんの1人が刷ってくださった僕の似顔絵。

先日、出来上がったものを頂戴しました。

大切に飾らせていただきます。

学生の時、僕は絵の勉強をしていたので、よく父に「お前銅版画をやれよー。」と勧められていたのですが、何だかどうも自分の作りたいものと違う気がして結局やりませんでした。

お金と手間もかかるしね。

でも西洋の古い銅版の風景画などを見ると、不思議な郷愁を覚えることがあります。

ゆっくり絵を描いて仕上げたり、色について考えたりする時間があったらいいなと最近思っています。