2014年6月23日月曜日

6/23 朗読週間

先日の公演「OTOひびく」の報告を。

主催のおけいさんのちょっとした体操や言葉遊びから始まり、それぞれメンバーが入れ替わり朗読をしていきました。

「金魚のおつかい」という与謝野晶子の童話(!)がありました。 3匹の金魚が新宿から汽車に乗ってお使いに行くという、何とものどかなのですが、古き良き時代の東京を思わせるかわいらしい話でした。

「月売りの話」(作・竹下文子)というのも懐かしい旅情を誘うようないい物語でした。


僕は、急に頼まれて、それぞれの出はけにCDの音楽を流す仕事をしながら聴いていましたが、時間があれば生の音楽をつけたいなと思わせる作品ばかりでした。


最近、朗読やポエトリーリーディングなどと称して、「言葉」によって何かの時間を作るパフォーマンスが多くなっているようです。

音や光の波で、人の感覚を強引に操作することとは違って、声だけによって語りかけて何かを伝えることには、とても純粋な感覚が隠れているような気がします。

言葉(声)は、人が生まれてきて一番初めに発するもっとも清潔なエネルギーだと思うのです。

先日の「やわらかな時間」も含めて、そんなことを考えさせられる朗読週間でありました。


朗読の週間はもうちょっとだけ続きます。

今日から、来月市内のお寺さんで行われるお施餓鬼の法要にて、朗読に音楽をつける仕事を頼まれ、その練習が始まりました。

朗読は、SPAC(静岡県舞台芸術センター)の俳優さんで、いとうめぐみさん。

今回は芥川龍之介の「芋粥(いもがゆ)」という話を読むことになりました。

これは少し変わった話ですが、欲しい欲しいと思うものが、存外簡単に手に入ってみると・・・、それは、というこころの動きを書いた物語。

やはりほんのちょっとだけ仏教の香りがします。


僕は、そのために1曲書き下ろしてみました。

ちょっとだけ面白い曲が出来ました。

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